前回「離職者が多い組織の特徴」として
記事を書かせて頂きましたが、
その中でもお伝えさせて頂いている通り
定着率の向上の最大のポイントは
“コミュニケーション” です。
今回はそのコミュニケーションを含めて
行って頂きたい3つのSTEPについて
お伝えさせて頂きます。
STEP.1 コミュニケーション量を増やす
最も素早く出来る対策が「コミュニケーション量」を増やす事です。
離職者が多い組織は全体的にコミュニケーション量が少なく、
比較的小さい組織の場合においては、
「自分の様に年齢がいった者が、若いスタッフに話かけても嫌がられるだけでしょう…」と、経営者自身がコミュニケーションを取る事を拒否されている場合があります。
まずは積極的に話しかけてみる。
➢その中でその社員さんの頑張っている所
➢社員さんが居てくれて助かっていると感じている事
を、しっかり言葉として伝える事からはじめて頂きたいと思います。
確かに年齢差というのは、コミュニケーションを取る上で大きな溝になりがちです。
それは若い人からしても同じです。
つまり
“若い人にも溝がある様に見えているからコミュニケーションを取らない”
のではなく
“溝がある様に見えているからこそ、溝を飛び越え歩み寄る事”
が大切だという事です。
“溝を飛び越えてコミュニケーションを取りに来てくれている”
と、感じて頂くだけでなく、更に
“自分の事を認めてくれている”
“「ありがとう」という言葉を頂けた”
などの関わりがやる気のきっかけになったりします。
充実したコミュニケーションが溢れる職場にする為にも、
組織のトップから歩み寄る事がとても大切です。
ところが闇雲にコミュニケーション量を増やしに掛かると
組織崩壊になり兼ねない可能性もありますので
「コミュニケーションは逆三角形」と理解して頂きたいと思います。
若い人とコミュニケーションを積極的に取ろう!
今年は彼に頑張って欲しいから、彼との時間を多く作ろう!
と、特定の人に対してコミュニケーション量を増やすと
必ずと言っていいほど、後でしっぺ返しが来てしまいます。
若い人達としっかりコミュニケーションは取って頂きたいのですが
それ以上にご自分に近いポジションの部下、後輩とコミュニケーションを取る事
を意識して頂きたいと思います。
STEP.2 「キャリアプラン」と「明確なキャリアパス」を設定する
コミュニケーション量が増え、人材の流出が止まりましたら、
次に行って頂きたいのが
「キャリアプラン」とそのキャリアになる為の「キャリアパス」の設定
を行って頂きたいと思います。
仕事にも慣れ、一定のキャリアで停滞すると心の張りが失われ
「惰性」で仕事を行う人が増加する恐れがあります。
「惰性」の風土が出来上がると、風土改善が困難となり、
また改善するにもかなりの時間を要しますので
衰退に向かう可能性が高くなってしまいます。
コミュニケーション量の増加で、社員の皆さんの意識がやや上向きになったタイミングで
速やかにこのキャリアプランとキャリアパスの設定を行って頂き、
やる気UPに繋げて頂きたいと思います。
STEP.3 採用のミスマッチを無くす
キャリアプランとキャリアパスの設定まで完了すると、次に行って頂きたいのが
「採用のミスマッチ」 を無くすことです。
採用の方法については別途記載させて頂きますが
「人手が足りないから採用活動を行う」
という考え方ではなく、
「遣り甲斐と志を共有できる人と共に成長する為に採用活動を行う」
という採用でなければ
組織の成長はもちろん、永続的な定着率の向上も望めません。
私の個人的な見解ですが「新卒採用活動はサロン経営の縮図」と捉えています。
新卒採用活動を行うと自社(自店)の問題・課題だけでなく
強みや魅力を客観的に捉える事も出来ます。
人手の必要・不必要に関わらず、
「是非新卒採用活動を行うなら・・・」
という感じでに採用活動のシミュレーションを行って頂ければと思います。
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