成長する組織の分母と分子
- GemsConsultingOffice

- 5月17日
- 読了時間: 4分
今回は前回の末尾で
告知させて頂いていた通り
成長する組織の構成要素である
分母=「経営理念」と「CREDO」
分子=「人事考課制度」と「年度方針」
の必要性をお伝えしたいと思います。

前回の内容と重複しますが…
経営理念とCREDOが
車でいうところの“エンジン”にあたり
人事考課制度と年度方針が
車でいうところの“ハンドル”になる
と考えています。
経営理念に関わらず
営業理念、人事理念、教育理念 など
全ての理念が
組織づくりを行う上での最初の軸であり
理念があるからこそ
組織内における志や行動に
統一感を出せるようになるといえます。
美容室のように
複数の人たちが一日中同じ空間で
心地よく働く為には
この理念における共感が
何よりも重要となります。
例えば…
チームワークを重視する組織なのか
個の力を重視する組織なのか
によって
集まる人が変わりますし
成長の仕方や仕事の仕方も変わると思います。
つまり理念は
求職者に対する
採用時の動機づけの根幹であり
組織における
内発的動機付けの核となるものだといえます。
組織内部からエネルギーに満ち溢れた状態にしたい
だから理念を浸透させたい
そう思われている
美容室経営者の方々も多いと思います。
では…
経営理念が浸透した状態
とはどういう状態なのでしょうか?
経営理念は組織内の“観念”といえます。
つまり
経営理念が浸透した状態とは
組織全体が無意識に
理念に基づいた行動をとれるようになること
といえます。
ところが理念は無形のため
新入社員やアシスタントなど
社歴の浅いスタッフさんにとっては
行動に置き換えること自体が
容易なことではありません。
そこで必要となるのが
“CREDO”です。
CREDOとは
“信条”や“行動指針”・“行動規範”
のことを指します。
どのような行動をとればいいのか
それが明文化されていることで
社歴の浅いスタッフさんでも
経営理念に基づいた行動がとりやすくなります。
経営理念もCREDOもある
でも不十分だ
と感じていらっしゃる
美容室経営者の方々からご相談を頂いた際に
多くの場合
以下の2つが共通点になっていると思っています。
1.経営理念・CREDOが
「掲示されている」または「唱和されている」
だけになっている
2.スタッフ同士の仲も良く
お客様本位の仕事を追求しょうとしているが
売上や利益があがらない
というものです。
あくまでも上記2つは
経営理念が ある程度 浸透している組織であり
経営理念が浸透していない組織では
もっと多くの
深刻な悩みが発生していると感じています。
1.に関しては
経営理念やCREDOを理解しているが
浸透しきってはいない状態といえます。
経営理念やCREDOを
掲示したり唱和することが悪いわけではありません。
ただ心理学的には
経営理念の唱和によって
組織内に経営理念を浸透させようと思うなら
数十年掛かる
といわれています。
2.に関しては
経営理念が浸透しはじめると
組織風土は
“いい人たちの集まり”
になっていくことがあります。
絶妙な空気感があり
居心地のよい時間が流れていきます。
その反面
売上や利益に向き合いにくい
マインドになっていることが
多いと思っています。
多くの美容室経営者にとって
美容室の経営は慈善事業ではないと思います。
つまり
全てのスタッフさんに
売上や利益を伸ばすことを
意識してもらう必要があります。
その為の方法が
分子である
人事考課制度と年度方針です。
何をすれば成果につながり
どのくらいやれば評価されるのか
が明記されている
人事考課制度があることで
「今、何に注力すればいいのか」
がわかりやすくなりますし
「今のうちに何に取り組んでおけばいいのか」
という、
スタッフさんの自発的成長を促すことができるのも
人事考課制度を
分子に設定させて頂いている理由になります。
また今年の目標達成に向けて…
どこに向かっていけばいいのか
何をしたら成果につながるのか
が職務やキャリアに関係なく
行動レベルの内容で記載されている
年度方針があることで
全員の意識統一が図りやすくなります。
分母の
「経営理念」と「CREDO」
分子の
「人事考課制度」と「年度方針」
を常に意識することで
◉内発的動機を喚起し
◉顧客満足の追求=成果と評価
という風土ができあがっていきます。
この風土の促進と定着を行って頂ける幹部が
前回のテーマにもなっている
“任せられる幹部”
ということだと思いますが、
「任せられる幹部育成」
のためにも
経営者サイドで
分母:「経営理念」と「CREDO」
分子:「人事考課制度」と「年度方針」
の策定と発表の場の設定を
おすすめしております。
わずかなきっかけで
未来は大きく変わっていきます。

それは
プラスの方向のみならず
マイナスの方向においても
同様のことがいえます。
困難を極める美容業界の採用事情を
よりスムーズに進める為にも
やや遠回りに思えるかもしれませんが
「人材育成」と「組織づくり(風土づくり含む)」
を今のうちから
しっかりと取り組んで頂きたいと思います。




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